ヘリ&キャットスキーとは ABOUT HELI & CAT SKI

ゲレンデを飛び出し、ヘリコプターやスノーキャット(雪上車)をリフト代わりに大自然の真っ只中へアプローチ、まっさらな斜面をダイナミックに滑るのがヘリ&キャットスキー(スノーボーディング)の醍醐味。 ノートラックしか滑らないのがポリシー。4~10人前後がワンチームとなり、ベテランガイドのエスコートで最高のパウダーを味わうのだ。世界一のヘリ&キャットスキー天国であるカナダでこそ体験したいアクティビティがこれだ。

その昔、ヨーロッパからカナダへスキーに来た人がスキー場では飽き足らず、ガイドを頼んで歩いて登っていると、近くの山にヘリコプターが飛んできた。それをひとりのスキーヤーが指さして、「あれで運んでもらったら1日に何本も滑るのにね~」。その言葉にひらめいて膝を叩いたガイドが始めたのが、現在ある組織的なヘリスキーの幕開けと言われている。

その頃から比べると、インフラ面では多少開発が進んだが、先進的な環境保護国として知られるカナダ西部は今でも手つかずの山だらけである。夏には山火事が多く発生するため、消火活動に欠かせないヘリコプターの需要は高い。しかし、冬は雪に閉ざされ静かなものだ。カナダ西部でヘリスキーという遊びが生まれ発展してきたのは、ごく自然の流れだったと言えなくもない。だが、冬は利用しやすいとはいえヘリの利用料金は高い。そして始まったのがキャットスキーである。

2016年現在、カナダ西部には約30社を超えるヘリオペレーションと、20社のキャットオペレーションが運営されているが、その運営方式には多く分けて2つある。日帰り型と、ウィークリー、またはマルチディと呼ばれるロッジ滞在型だが、一般的にカナダのヘリ/キャットはウィークリーで運営されているものが圧倒的に多い。

日帰り型パッケージ

日帰りで体験できるヘリ/キャットはそれほど多くないが、ウィスラーで楽しめるヘリスキー社のツアーを例にとると、1日3本、4本、6本のパッケージが用意されていて、3本パッケージの場合、通常午前中2ラン、ランチ後に1ランの合計3本を滑ることができる。どのパッケージで申し込んでも、最少催行人数を満たす希望者と状況が許せばエキストララン(要追加料金)も可能。前日までに申し込み、注意事項の確認や体重申告(ヘリコプターの場合、人員の総重量が必要)、ファットスキーのレンタルを済ませ、当日朝にタウン内の指定の場所に集合。バスでヘリポートへ向かう。出発場所で、緊急時に必要な雪崩用ビーコンを受け取り、その取り扱いと、万が一の場合に備えた基本的な救助法について確認し、最後にヘリの乗降についてのオリエンテーションが終わったら出発だ。

キャットの場合は本数ではなく、1日いくらという料金体制が基本。平均的なところでは、6本から、ときには10本前後滑るが、ヘリスキーに比べると1本の滑走距離はどうしても短くなる。キャットに乗っている間にスナックや飲み物のサービスもあり、ヘリスキーに比べてゆっくりしたリズムで滑ることができるのが特徴。のんびり派にはおススメだが、ヘリスキーで味わえる底抜けの豪快さには欠ける。

[日帰りパッケージの価格]
場所やシーズンにもよるが、レギュラーシーズンの平均は1日3本のヘリスキーで約$1,000ドル、キャットスキーは1日$500ドル前後が目安。空きさえあれば現地に行ってから天気を見て予約することもできるが、特に年末年始、2月初旬から3月末までのハイシーズンは混みあうので、早めの予約は必須。

ウィークリー型パッケージ

カナダのヘリ/キャット会社のほとんどがこのスタイル。数日間から1週間のパッケージで、滞在中の宿泊、スナック、食事、ヘリスキーがすべて含まれる。基本的な料金体制は「最低保証滑走標高差」というのが設定されていて、ヘリスキーの場合、標準的には1週間で10万フィート(30,500m )までがパッケージ料金に含まれる。もしこれ以上滑る場合には1,000フィート(305m)毎に追加料金が発生する。逆に悪天候などで飛べない日が多く、最低保証滑走標高差に満たなかったら、追加滑走料と同じ規定で返金される仕組み。

一方で、近年新たに登場して注目を集めているのが「アンリミテッド・バーティカル」というシステム。会社によってシステムに多少の違いはあるが、いくら滑っても追加料金なし。しかし、最低保証滑走標高差が設定されていない会社では、返金もない。つまり、天候と雪に恵まれたら最高だが、逆の条件に当たってしまったときはリスクが大きい。ある意味ギャンブル的な要素があるが、元々行ってみるまでわからない性格のものなので、欧米の人にとってはそのギャンブル性も楽しみのひとつとして受け入れられているようだ。

いずれにしても、混雑から無縁の場所でパウダーを存分に滑りまくるという目的で、2日から1週間、場合によってはそれ以上の期間を各山岳エリアに作られたロッジや街のホテルに滞在。そこに集まった人たちだけで、圧倒的なスケールの非日常的な空間と時間を共有するという、日本ではなかなか体験できない運営がなされている。

ツアーの1日は、朝食後、レベル別、またはリクエストベースのグループに分かれ出発。滑走本数はその時点では決められず、天候とスキーヤーの技術・体調をガイドが判断して滑れる限り滑る。天候と条件により変わってくるが、平均すると1日10本以上、時には20本以上滑ることもできる。しかし、もし途中で疲れてしまったら、1日何回かある燃料補給のタイミングでロッジに戻ることもできる。スキーから戻ったら夕食までフリー。ロッジ内にはジャグジー、マッサージ、ビデオルーム、バーなどアフタースキーを充実させる機能が満載。これが数日から1週間続くのだ。

[ウィークリー型パッケージ価格]
トップシーズンのヘリスキー1週間の料金は$12,000~$15,000ドルが目安。ちょっとおどろいてしまう値段だが、これにはお酒を除くすべての飲食、宿泊、レンタルスキー、ガイド付き滑走料金が含まれている。単純に比較はできないが、滑る本数で概算すると、日帰りツアーよりウィークリーに参加する方が、1本あたりのコストパフォーマンスは断然安い。またほぼすべての会社でシーズンインや春には割安な価格設定のツアーが用意されている。

ヘリ vs キャット 何が違うのか

ヘリもキャットも基本的な大自然の真っただ中でパウダーを滑る、という部分は同じ。ただ、ヘリに比べると、キャットは短めの日程でツアーが設定されている会社が多く、平均的なところでトップシーズン4日間の料金は$4,000ドル前後と割安感はある。

料金以外をそれぞれ比較すると、ヘリはその抜群の機動力を活かし移動距離も長く取れるので、1日の中で滑る斜面をどんどん移動して行く。ダイナミックに変化する風景の中で実に様々な斜面を滑ることができる。1本の滑走距離も長い(平均標高差800~1,000m前後) 一方、悪天候でヘリが飛べないリスクがあり、ツアー料金はキャットより高い。

キャットの場合、基本的には同じ斜面の滑るラインを変えて滑ることが多いので、風景の変化はあまり期待できない。1本滑った後の乗車時間は15分~30分なので、その間ゆっくり休息できる。よほどの悪天候でない限り、ほぼ毎日運行可能。料金はヘリより割安…といった感じだ。いずれにしても、日本にはないスケールでパウダーの別世界を体験できるのはほぼ間違いない。

いずれの会社もレギュラーパッケージの他に、リクエストベースでプライベートツアーも受け付けている。料金は内容や人数によって様々なので、興味ある人は各会社の公式サイトをチェックしてみよう。その上で、予約代行無料で受け付けている会社に関してわからないことがあれば、下記へお問い合わせを。

[言葉・コミュニケーション]
予約は日本語で代行致しますが、現地でのコミュニケーションは原則英語となります。雪崩や一般的な危険回避、緊急の場合の対応法などすべて英語によるご案内となりますので、最低限の英会話力は必須です。リスクの高いアクティビティなので、まったく英語が理解できない方にはお勧めできません。